花咲ける騎士道 [映画]





奔放なプレイボーイのファンファンはある少女の貞操を奪ったと、彼女の父親から娘との結婚を迫られます。しかし結婚する気なんか毛頭なかった彼は、結婚から逃れるために軍人に志願します。しかし軍人になった報奨金は、あっさり放り出します。
彼にとって、目下の目標は「結婚から逃れること」これさえ達成できれば、あとは関係ない、と言った感じでした。
また、道中、彼は時の王ルイ15世の公妾ポンパドゥール夫人と王女を山賊から助けます。その時も「ご夫人のキスで十分です」と戦利品のお金は投げ出します。

恋に生きる男ファンファンにとって恋以外はどうでもいいのです。


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ウィズ [映画]

「ウィズ」とはwithではなく「魔法使い(=wiz)」のこと。

ニューヨークに住む24歳の保育士ドロシーは、外に飛び出した愛犬トトを追いかけ竜巻に…!
誰もが知っている「オズの魔法使い」を現在(1970年代)のニューヨークを舞台にオール黒人キャストで描いた作品です。

ウィズ [DVD]

ウィズ [DVD]

  • 出版社/メーカー: ジェネオン・ユニバーサル
  • メディア: DVD



ドロシー役にダイアナ・ロス[ぴかぴか(新しい)]



かかし役にマイケル・ジャクソン[ぴかぴか(新しい)]



グリンダ役にリナ・ホーン[ぴかぴか(新しい)]


リナ・ホーン

リナ・ホーン

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: BMGメディアジャパン
  • 発売日: 1999/11/20
  • メディア: CD



ブリキ男役にニプシー・ラッセル
http://www.imdb.com/name/nm0751369/

ライオン役にテッド・ロス
http://en.wikipedia.org/wiki/Ted_Ross

…など、他にもモータウンのそうそうたるメンバーが出演しています。


賛否両論あるようですが、見終わった後、元気になれる作品で、私は大好きです[わーい(嬉しい顔)]

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Saint Joan [映画]

1925年にノーベル文学賞を取った作品で、イギリスの作家バーナード・ショウのSaint Joanという作品があります。
Saint Joanとは、ジャンヌ・ダルクのこと。一部では英雄視され、また別の角度からは悲劇のヒロインとされた彼女の葛藤を描いた戯曲です。
何度も上演された作品で、後にジーン・セバーグのデビュー作となります。

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ジーン・セバーグのSaint Joan (1957年)

年老いた国王シャルルの前に亡霊となったジャンヌ・ダルクが現れるという設定や、おとぎ話かディズニー・アニメのような衣装やセットに違和感がありましたが、台詞の随所にバーナード・ショウらしい哲学を感じました。
その中のいつくかをご紹介したいと思います。

神様は孤独だから強いのよ
神様が弱気な忠告に従ったらどうなる?
孤立することで強くなりたい
神様がいるから心強いわ
神様は私を見捨てない
知恵と愛を下さる
神様の強さに守られて死ぬまで突き進む

熱さは数分だけれど 人生の苦しみは何年も続いていく

死なないことが人生じゃない 飢えなど怖くない
私はパンだけで生きられる
パンがなくても悲しくはないし 水がないことも苦しみではない
つらいのは光を閉ざされること

戦いながら敵を愛するのは簡単よ 冒涜は祈りに通じる
でもあなたは冒涜も祈りもしない
神様も私を許すわ そんな人は愛せない

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わが谷は緑なりき [映画]


わが谷は緑なりき [DVD]

わが谷は緑なりき [DVD]

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: DVD



イギリス・ウェールズの炭鉱の町に生きるウェールズ一家の物語です。

詳しいあらすじはWikipediaでどうぞ↓

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%8F%E3%81%8C%E8%B0%B7%E3%81%AF%E7%B7%91%E3%81%AA%E3%82%8A%E3%81%8D

映画の中から、いくつか名ゼリフと思ったものをピックアップさせていただきます[ぴかぴか(新しい)]

大勢集まれば強くなる
だが忘れるな 強さには自分と周りへの責任が伴う
不正を倒すのは別の不正じゃない 正義と神の助けだけだ


祈るんだ だがそれは声高に信仰をさけぶという意味じゃない
祈ることは善であり 率直に考えることだ
祈る時は その言葉の意味を考えるんだ
考えがしっかりすれば祈りは強いものになる
その強さが体や心や魂の一部になるんだ


若いころ考えた 真実で世界を征服しようと
アレキサンダー大王以上の軍隊で 国々ではなく人を解放しようと思った
真実と神の黄金の言葉によって
だが聞いてくれたのも 理解したのも数人だった
残りは教会で座っていただけ なぜここにいる
なぜ偽善を黒い服でかくして 神の前に集まる 愛か?そうじゃない
あなたたちの枯れた心に本当の愛はない ではなぜ来たか
毎週日曜 ここから見ていて分かった
怖くて来たのだ 迷信から生まれた恐怖 神の報復への恐怖
空から光る稲妻 主の復讐と神の正義
だがみんなイエスの愛と犠牲を忘れている
死 恐怖 地獄の火 神への畏怖 黒い服
会議をしろ だが 神の名のもと 神の家でやるのは 神に対する冒涜だ

全て、グリュフィド牧師の言葉です。

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暗黒街のふたり [映画]

ギロチン…というとマリー・アントワネットなど、かなり古い時代を思い浮かべますが、フランスでは1981年に死刑が廃止されるまでは、ギロチンが使われていました。実際に最後のギロチンが行われたのは1976年ですが。

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「陪審員のみなさん 死刑という名の殺人に加担しないでください」
弁護士の言葉に反して、ギロチン刑となったジノ。

ジノが犯した罪とは…!?
銀行強盗として逮捕されたジノ(アラン・ドロン)は12年の服役刑となりますが、保護司・カズヌーブ(ジャン・ギャバン)の力添えにより、10年に刑期を短縮してもらい、愛する妻の元へ帰ります。昔の仲間がまた悪の道に引き込もうとちょっかいを出すこともありましたが、ジノは二度と悪事は働かないと、誘惑を押しのけます。
花屋で働く妻とささやかながら幸せな日々を送りますが、最愛の妻は事故であっけなくこの世を去ります。
一時期は自暴自棄となりますが、何とか立ち直り、新しい恋人もできた矢先、かつて自分を逮捕したゴワトロー警部に会います。
立ち直ったジノに執拗に付きまとい、彼の職場の上司や恋人に彼の評判を落とすようなことを吹聴します。
ゴワトローの執拗な付きまといについに彼は…!?

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夜ごとの美女 [映画]

「百年の一度の不況」「派遣(新卒)切り」「円高」「株安」などネガティブ・ワード満載の現代。
ふと「昔は良かった」などという言葉を聞くと、こんな時代に生まれたこと嘆きたくなることも。
でもそれは60年近く前も同じこと。

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ジェラール・フィリップ主演の「夜ごとの美女」
1952年の映画です。

音楽家を夢見ながらピアノ教師をしているクロードは、ピアノを弾けば近所の親父に怒鳴られ、学校では生徒にバカにされ、コンクールでも落選…どっちを向いても面白くないこの世の中にすっかりクサっていました。
そんな彼がふと迷い込んだのは20世紀初頭。
夜会で自作の曲を披露したところ、美し貴婦人の称賛を受け…。

そこへ「わしの若かったころは…」と昔を懐かしむ老人が現れ、今度は1830年代へタイムスリップ。アルジェリア征伐でラッパを吹いていた彼はアラビアの姫と…。

そこへ再び「わしの若かったころは…」という老人が登場。
今度はルイ16世の時代までさかのぼります。現実の自分の恋人と同じ名前の貴族の令嬢シュザンヌと恋に落ちます。

そこでクロードは辛い現実の世界に戻されます。
現実の世界では、郵便局員とケンカをしたり、借金取りとモメたり、挙句の果てには留置所送りとなります。

と、ここで彼は再び夢の世界へもどります。
美しい貴婦人、アラビアの姫、シュザンヌとの駆け落ち…

現実の世界では、彼を留置所から助けるべく尽力してくれた友人たちが彼を夢から引き戻します。
せっかくの夢の世界を邪魔された彼は、友人たちとトラブルに。

そして再び夢の世界へ逃避。
ところが、こちらの世界でも、トラブルが彼を待っていました。
貴婦人の夫に見つかり逃亡、アラビアの姫の兄に襲われ、シュザンヌは拉致され、彼も投獄。
彼は逃げるためにタイムスリップを繰り返し、最後は原始時代まで!

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軽蔑 [映画]

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不気味に顔を塗られたギリシャ神話の登場人物たち…
映画の中のフリッツ・ラング(『メトロポリス』などの映画監督・この映画に本人自ら登場)の
神が人間を作ったのではなく 人間が神を作った ホメロスだ
というセリフを象徴しているかのようです。


軽蔑 【ベスト・ライブラリー 1500円:第3弾】 [DVD]

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主人公の劇作家ポールは『オデュッセイア』を映画化するにあたり、アメリカからきたプロデューサー、ジェリーに作品のリライトを依頼されます。
リライトにあたり、監督のラング氏と議論をしたいポールは、ジェリーが妻のカミーユに色目を使おうとお構いなし。
それで気分を害したカミーユはことあるごとにポールに突っかかっていきます。
そんな夫婦関係を、遠征から帰ろうとしないオデュッセウスとペネロペに重ね合わせます。

ラング氏の暗誦する詩が印象的です。

 しかし男子たるもの 必要とあらば
 神の前に恐れず立てと
 無邪気さに守られ 武器も策略も要せず
 神の不在が助けとなりぬ
ヘルダーリン『詩人の使命』


ラング氏はこうも続けます。
最後の詩句を 彼は初め こう書いた
“神が不在でない限りは”
次にこう変えた
“神が近くにいる限りは”
気付いたかね
書き直す前と後では 詩句の内容が逆になってる
もはや神の存在ではなく 不在が安らぎを与える
実に奇妙だ だが真理だよ

まるで人間と神の微妙な距離感を語っているかのようです。




いわゆるヌーヴェル・ヴァーグ映画なので、万人受けはしませんが、動画を見て興味を持たれた方は、ぜひご覧ください。

※ヌーヴェル・ヴァーグとは…
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8C%E3%83%BC%E3%83%B4%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%BC%E3%82%B0

望郷 [映画]


望郷 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: ビデオメーカー
  • メディア: DVD



この映画を見ると、つい主人公のペペの姿を「ルパンⅢ世」と重ねてしまいます。
天下の大泥棒で、どこか魅力的。カスバ(フランス領アルジェ)の町の多国籍な雰囲気と彼を執拗に追いかける刑事の姿、彼と恋に落ちる洗練された謎の美女ギャビー。

ストーリーは…
警察から逃れるためにカスバに潜伏するペペ・ル・モコ。この街ではペペは英雄。あの手この手で彼を追い詰めようとする警察ですが、カスバの街全体が彼を守るのでなかなかつかまりません。
そんなある日、ペペの目の前に現れたのはパリからやってきたギャビー。美しい宝石を身につけ、洗練された雰囲気の彼女は、懐かしいパリの香り。カスバの女たちとは全然違う彼女にペペは惹かれていきます。
しかし、ペペの情婦はそれに嫉妬し…!

この映画の見所の一つに、伝説のシャンソン歌手フレール。


1909

1909

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Chansophone
  • 発売日: 2003/01/06
  • メディア: CD



ペペの仲間の情婦・タニア役で出てきます。



また、この映画をモチーフにした歌は日本にもあります。
一番有名なのは「カスバの女」でしょう。
http://www.uta-net.com/user/phplib/view_0.php?ID=91832


でも私が思い出すのは、淡谷のり子の「いとしのペペルモコ」

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